ブログを見てくださっている方から、「教員採用試験は公務員試験だ、ということをもっと強調した方がいい」と助言をいただきました。
なるほど。
確かにそうですね。
ここ数年、公務員試験に人が殺到しています。そのため、国家公務員だけでなく、地方公務員も相当難関な、合格が難しい試験になっています。
国立大学に進学した私の教え子は、「大学院生のほとんどが公務員希望者で驚いた」と話してくれたことがあります。
学生のときに公務員試験に不合格だったけれども、学籍が切れてしまうのは心配、だから、大学院に進学したそうです。
ほとんどの方がそうだったので、彼女はとても驚いたそうです。
確かに、今のようなご時世、公務員は魅力的な職業かもしれません。
けれども、合格するのは本当に難しいです。
大学院に学籍を置いてまで、公務員になりたいと思っている方が、なぜ、教師にならないのか・・・ちょっと私は疑問です。
教師、特に小学校の場合はほとんどの先生が地方公務員だということ、皆さん、ご存知でしょうか。
言われてみたら、当たり前、と思われるかもしれませんが、案外普段は、忘れてしまっているのではないでしょうか。
小学校の教師だったら、採用試験の倍率は2倍代から3倍代で受験できる地域もたくさんあります。
最短一年で教員免許を取得する方法もあります。
今から始めれば、来年4月には、公務員として正規の仕事に就くことができます。
20倍を超えることも珍しくない公務員試験よりは、相当ハードルの低い試験だと思うのですが・・・
このようなことを書くと、「そんな人には教師になってほしくない」と批判されることだと思います。
もちろん私も、そう思っています。
でもどうして、そういうことを書くのか。
見通しが持てずに不安になっている若い人たちを少しでも助けることができれば、と思っているからです。
何度も公務員試験を受験したけれど合格しない、合格できないからとりあえず「学歴ロンダリング」で大学院に進学したけれど、それでも合格できない・・・
そうこうしているうちに、アルバイトにも採用されるのが難しくなってしまうような年齢になっている人を、私は何人も知っています。
そういう人を見ていると、こちらも辛くなります。
でも、何年も費やした試験だから、途中で方向転換をすることが難しいようなのです。
「公務員だから・・・」はじめは、そういった「安直」な動機からでもいいと私は思っています。
きっかけはそのようなものであっても、勉強しているうちに、変わっていった方もたくさんいます。
「星の学校」では、子どもと関わるボランティア団体と提携し、子どもと関わる場所を積極的につくっています。
また、小学校教員資格認定試験や通信制大学で教員免許を取得するための最小限の学びだけではなく、教育実践を検討したり、子ども理解を深めるような学びの場を設けています。
そういう学びをしていくうちに、学生さんはどんどん変わっていきます。
そして、先生にふさわしい人になっていくのです。
私は、そういうケースをたくさん見ているので、始めの入り口は、なんでもよいと思っているのです。
若い皆さん、どうか、不安な袋小路に入り込みませんように。